この話には性描写が含まれるため、18歳未満の方の閲覧を固くお断り致します。

未査定カンケイ~黒枝筆頭社員の専属竿は今日も花マル~

「ねえ、キミはさあ……何で毎回ザオちゃんを抱えちゃうのかなあ? なんかオナホ扱いされてるみたいで、すっごく不本意なんだけど」
「え、だって毎回あなたに横になってもらえる場所じゃないんですもん。俺だってベッドとかソファだったらちゃんと寝てもらいますよ」


「……って、言ったのはザオちゃんだけどお」
「なんか問題ありました?」
 不服そうだった彼女が、ベッドかソファがある場所――勿論彼女の執務室のような上等な革張りのソファはNGだ――を用意したのは結構意外だった。
 俺は発情期の彼女にちんこ一本背負いで『採用』された身だが、そもそもはホロウレイダー同士の抗争と、そこに首を突っ込んできたエリー都の怪しい企業に踊らされて殺されそうだったところを彼女に拾われたのがそもそもの始まりだ。
 彼女のプライベートは一切知らない。彼女の用意したこぢんまりとしたアパートで細々とながらまともな市民として生活を始められたこと以上の幸福や幸運はもうないだろうと思って、彼女の下で大人しく暮らしている。
 その中で、他人の……というか、彼女に関する全てについて詮索をしないというのは俺なりの処世術だった。今の生活を自分で壊すような真似はできなかった小心者とも言う。
 しかしなんの気まぐれか、ホテルとはいえ職場以外の場所に呼びつけられ、ベッドで彼女に求められるがままたっぷり正常位を続けた後、彼女から出た言葉は珍しく不平のニュアンスを滲ませていた。
「まさかキスしながらハメられるとは思ってなかったなあ。おっぱいまで沢山弄られちゃうなんて」
 ベッドでやるんだから、いつもみたいなおまんこだけ準備して即挿入は違うかなと思ったが。
 彼女の魅惑的な毛並みの中に隠された乳首を一つ一つ探るのは結構楽しかった。敏感さも違っていて、向かって右の上から二番目の乳首が一番感度がよかった。自分の手が二本しかないのが悔やまれる。
「嫌でした?」
「それが気持ち良かったんだよねえ。すっごく」
 次もお願いしようかなあ、なんて彼女が俺に目を向ける。
 珍しい。彼女が俺の様子を窺うような視線を寄越すなんて今までなかった。いつだって彼女は思うように俺……のちんこを求めたし、俺もそれでよかった。
「でも、流石にオシゴトの合間にホテルは効率悪いかも」
「そうっすね。俺にくださった部屋でも……まあ同じですよね」
「ウン……」
 彼女は全裸でベッドに寝転がりながら、しどけない姿で俺をじっと見つめる。ふわふわの尻尾は行為中でこそ震えたりピンと立っているが、今は彼女のお尻で大人しくしていた。まだそこに触る許可はもらえてない。
 観察に近いその目にじっと言葉を待っていると、彼女はぽつりと呟いた。
「ザオちゃんね、最近とっても綺麗なものを見たんだあ」
「はあ」
「それで、影響されちゃったのかも。ねえ、世の中の恋人って、みんなどうやってなるんだろう」
 またなにか俺の手に余る話がきた。
 俺に学がないことは知っているはずなのに、いや、だからこそなのか、彼女はたまに難しいことを言い出す。
「取り敢えずお互い好きだったり、嫌じゃないなら付き合うってのが普通なんじゃないですか?」
「キミはそういうのなかったの?」
「俺は下っ端だったし、連れがいると何かと風当たりがキツイんでなかったですね」
「ふ~ん。恋人って利害関係なんだあ」
「まあ、年齢にもよると思いますけど。大人の言う恋人ならそうじゃないですか? 実際、生活とか価値観が合わなくて別れるわけで……まあそれで行くと俺と照さんも似たようなもんですかね。男の場合でもそう言うかは知らないですけど、女は愛人業ってのがあるじゃないですか」
「……」
 彼女の耳がピン! と反応する。……何か悪いこと言ったか? 言ってないよな?
「そうなの?」
「愛人業の場合は大体妻帯者が月に何十万と渡してて、本妻の方も承知の上らしいですけど」
「じゃあザオちゃんたちとは違うんじゃない?」
 そうかな。そうかも。
「俺も難しいこととか細かいことは分かんないですよ」
「そうだね~。別に期待してるわけじゃないよお」
 珍しくとりとめのない話が続く。というか、終わるのか、これ?
 それに、彼女が身支度を調える様子もない。……もしかして次の仕事まで時間がある?
「つーか、珍しいですね。俺に時間割くなんて」
「別に。これも等価交換だと思ってくれれば良いよ~」
「……なんの? 報酬はもらってますけど」
「さっきザオちゃんがどんなに言ってもやさ~しくエッチして、それから、最後になってキスしながらいっぱい激しくしたでしょ? 結構気に入っちゃったから」
「はあ……そういうのがお好きなら、今後もしますか?」
「うーん、できるものなの?」
「はあ、まあ。俺、照さんのこと好きなんで、割と普段からやりてえなって思ってたことをしただけというか。まあしたいと思ってなくても、俺にできることならやりますよ」
「……」
 ぴくぴくっ。
 彼女の耳が忙しなく動く。目をまん丸に見開いてこっちを凝視する彼女に、流石に不敬だったかなと頬をかいた。
「あ~……そういうの、ダメでしたか? ダメだったら今後一切言わないんで、今日は見逃してもらえると……」
「ううん」
 彼女が起き上がる。ふわふわの身体で四つん這いになって、俺の側にくる。すぐに動けるように俺はある程度身支度を終えていたものの、行為の名残を隠さない彼女に心臓が変な風になり始めた。
 あれ?
「キミはトクベツなの。でも、ザオちゃんは愛情とかそういうの分かんないから、対価がどれだけ必要なのかも分かんないんだあ」
「愛情って別に交換するもんじゃなくないですか? まあ、かといって搾取されるのも嫌ですけど……。照さんはそういうことはしない人だから、何かしら別のもんでもくれたら、それで。ああ、いつもくらいの金額でも、俺にとっちゃ結構なご褒美ですよ」
 なんか、おかしくないか?
 彼女はそういう『気持ち』みたいな無形のものに対しては、結構価値なしというか、興味なかった気がしたが……。
「……じゃあ、今度からザオちゃんにいっぱいスキって言いながらしてくれる?」
「いいですけど」
「よろしくねえ」
 あと、さん付けはそろそろ止めて欲しいな。
 発情期の時の、どこか高圧的でイライラした空気とは全く違う、少し躊躇うような小さな声。
「え、っと……じゃあ、ザオ……?」
「……ん。うーん。ウン。いいかも。あ、でも他の人の目がある所では今まで通りでよろしくね、イワンクン」
「はあ……」
「じゃあ、もう一回しよっか」
「へ」
「だってキミのおちんちん、元気になったよ? できるよねえ?」
「はっ」
 彼女の手がズボンの上から突き上げる俺の愚息を優しく撫でる。肉球の凹凸に翻弄されて、思いがけない快感に腰が浮いた。
 ……珍しい彼女のおねだりの声に反応したって、言っても良いやつか? これ。

2026/01/04 UP

メッセージは文字まで、同一IPアドレスからの送信は一日回まで

年齢確認

このページには R18指定 相当の描写があります。
あなたは18歳以上で、成人済みですか?

はい(18歳以上・成人済み) いいえ