この話には性描写が含まれるため、18歳未満の方の閲覧を固くお断り致します。

種を割る夜・おまけ4

 審神者から「今日は私がする」と言われ、先日の沙汰の件もあり、桑名江は大人しく従った。

 立ったままの桑名のジャージを下ろして、審神者が布団の上に膝をついた。既に下着を押し上げている様子を見て喉を鳴らす。それでもそっと下着のゴムに手を掛けるので、桑名は下着を下ろすのを手伝った。
 ぶるん、と重力に逆らうように勃ちあがるものを目の当たりにして、明らかに狼狽えている彼女の様子がよく見える。桑名の屹立が審神者をして『大きい』からか、彼女の口はいつもよりずっと小さく思えた。
 愛らしい唇が昂ぶりの形に沿ってふにふにと潰され、遠慮がちな舌先が薄い皮の上を這っていく。それだけでこみ上げてくる感覚を殺しつつ、桑名は彼女の頭を優しく撫でた。

「わあ、すごい……」
「ん、んぅ」
「主の顔、……僕の舐めながらうっとりしちゃって……えっちだね」

 桑名の柔らかな言い方に、審神者の頬が赤く染まる。それでも桑名の陰茎から手も口も放すことはなく、宣言通り愛撫を続けた。
 先端をぺろぺろと舐めながら、皮を動かして竿を扱く。陰嚢を持ち上げて優しく揉む手つきは慈しみに満ちていたが、桑名の目にはただただ淫靡に見えた。
 こらえきれずに腰を揺らすと、太い雁首が審神者の口の中に収まる。咄嗟のことに、審神者が桑名の先端を口内から押し出すようにして舌を擦り付ける。瞬間、腰に走る快感に身震いした。
 どぷ、と彼女の口内に白濁した種が吐き出される。

「んっ……あ、でちゃ、った」

 二度、三度と鈴口から迸る白濁は、いきなりの射精に戸惑う審神者の口元を容赦なく汚していく。呆けたように口を開けてながら、零れる精液を手のひらで受けようとする姿に、また精を浴びせてしまい、桑名は流石に暴れる雄を手で制した。

「ごめんね、主。ちょっと……刺激的な景色過ぎて」
「ん、」

 唇を閉じて、こくりと審神者の喉が動く。それがまた桑名の欲を煽った。
 一向に萎えることの無い桑名に気づいたのだろう。審神者がおずおずと浴衣の帯を解き、前をはだける。そして桑名の昂ぶりを自分の胸に擦りつけた。

「っ……♡」

 白く滑らかな柔肌に、鈍い赤色の男根がぬらぬらと這う。視界に広がるあまりにも扇情的な情報に、桑名は目が眩みそうになった。そういえば二人揃って最初から灯りを消すという発想がなかったと気づくも、今更指摘するのは野暮であるし、桑名に旨味がない。

「あ、またおっきくなった……?」

 桑名の愛しい人は懸命に桑名の腰を掴んで、自分の胸を押しつけてくる。腋を締めて少しでも胸の膨らみで圧迫出来るようにと工夫する彼女の姿に、桑名はその肩を優しく掴んだ。

「主、寝転んでもらってもいい? 多分、その方がお互いにやりやすいと思うから」
「う、うん」

 彼女が胸で奉仕するには、桑名の身長は多少腰を落としたとしてもかなり高い。お互いが中腰になるよりはと提案すると、審神者も動きにくかったのか素直に頷いた。
 布団の上に仰向けになる彼女の上に跨がり、桑名も腰を下ろす。顔に近い位置に下腹部が来ることに一瞬躊躇いが生じるも、既にいっぱいいっぱいになっている彼女に気づかれることはなかった。
 先ほどまでそうしていたように、腋を締めて、両手でも胸を寄せようとする審神者の谷間に、未だむっくりと膨れる自分のものを乗せる。
 そして、彼女の腕の上から自分の手でより中央へと寄せた。ゆるゆると腰を動かし、審神者の顎にまで達しそうな長さを扱く。すっかりと包み込めるほどの大きさは必要ない。それをしている、させていること自体が既に興奮に足るのだと桑名は実感した。
 手を滑らせれば吸い付くような質感の肌に擦り付けるだけで、感覚も、視覚も充分に刺激される。

「ん、くわなの、やっぱりおっきい」

 じっと桑名の一物を見つめる審神者が感嘆する。熱い息が吹きかけられて、先走りが溢れだす。徐々にストロークは長く激しくなり、主の身体を道具のように扱っているという倒錯した感覚に、桑名の息が上がっていく。

「はっ、……は、ぁ……ん、っ」
「きもちいい?」
「いい……っよ、もちろん」

 ふ、ふ、と動きに合わせて息が漏れる。審神者は迫っては引いて行く桑名の肉棒をいつまでも見ていることに気づくと目線のやり場に困り、そっと彼を見上げた。

「うっ……!」
「んっ」

 控えめな上目遣いを目の当たりにして、桑名は耐えきれずに再び射精した。審神者の胸元はおろか、首や顔にまで無遠慮に飛ぶ白濁に、更に次が溢れてくる。
 健気な彼女を奉仕させ、身体を好きなように扱ったという証左は、桑名から余裕を奪うには充分だった。

「あー……すご、たまらん。やっぱりえっちすぎるて……」
「もう、そんなに言わないで」

 しみじみとした桑名の声に、審神者が窘めを口にする。いつもなら余裕を奪うのは桑名の方で、奪われた彼女は桑名に言葉責めをされているように感じるらしく、反応が一段とよくなるのだが。
 やはりより淫らで愛らしい姿も見たい、と桑名は思ったものの、強引に事を運んで当初の約束を違えるのも厭われて、掴んでいた彼女の腕を優しく数度擦ってから手を放した。審神者の上から退き、起き上がった彼女の額に口づける。

「だって君が僕のに塗れてるのに、可愛い顔で見上げてくるんだもの。それに、こんな綺麗な肌に僕のがいっぱい飛び散って、濡れて……これがえっちじゃなければ何て言えばいいのか教えてよ」
「う、」

 行為の際に側に置くようになったティッシュを取って審神者の口元を拭ってやりながら、改めて口にする。また下腹の熱が上がってくる。自由になった審神者の手が胸元の桑名の種をそっと撫で広げるものだから、余計に。
 これに比べれば、彼女の腹を柔く解すことなんて我慢のうちにも入らなかったな、と思う。

「く、桑名の方がえっちじゃない……ずっと勃ちっぱなしで」

 無抵抗のままながら、反論に審神者の口が動く。

「だって、君が愛おしくて、可愛くて、止められない」

 桑名江は拭った彼女の唇に吸い付いた。それで審神者はすっかり黙ってしまう。けれど、彼女の機嫌を損ねたわけではないことは明らかだった。顔を真っ赤にして目を伏せる彼女は傷一つなく実った果実のように美しく、それ以上に美味しそうで。

「……もっとしてくれる? 今度は、僕の上に来て」

 そろそろ我慢の限界が近い。桑名はおねだりをして、頷いた審神者の手を引いて仰向けになった。
 散々種を吐き出した肉棒の上に、今日は一度も触れていない彼女の秘所が重なる。さらに彼女の体重が乗り、柔らかい感触と圧迫感に口元が緩んだ。

「ん……いたく、ない?」
「うん。気持ちいいよ」

 審神者が腰を揺らすと、にち、にち、と粘性のある音が立った。
 暇ができた両手で、尻たぶを好きに揉みしだく。左右に引っ張ったあと、中央に寄せて、円を描くようにねっとりと力を入れる。

「あっ、ん、くわな、だめ」
「これはだめかぁ」

 約束だものね、と口にしながら、腰を動かして桑名のものを扱こうと奮闘する彼女から一度手を放す。息を整えた審神者は、今度は桑名のアンダーシャツをたくし上げた。彼女に合わせ、背を浮かせる。露わになった筋肉の凹凸を辿りながら、審神者の指先が桑名の乳首を捉えた。
 すりすりと、桑名がするように、けれどももっと繊細に。何度も何度も乳輪の上を指が往復する。幾分かのくすぐったさと共に、彼女に育てられるかのように次第に乳首がぷくっと芯を持ち始める。それを指の腹で優しく撫でながら、彼女は笑った。

「ふふ、桑名のも実った」
「……そうだね」

 審神者とは異なり、それによってすぐさま性感が高まることはない。桑名の乳首はまだ一度も耕されたことのない土のようなもので、性感帯とは育てていくものだからだ。

「ここ、気持ちいい?」
「うーん、乳首は別に……触られてるなあ、って感じだね」

 陰茎が勃起し、射精したときは最初から気持ち良かった。男の身体とは不思議なものだと桑名は思う。
 桑名の反応が思ったものと違ったのか、審神者は「ふぅん」と呟くと、また腰を揺らした。その手はまだ乳首の上にあったが、やはり桑名が快感を拾うには至らない。

「桑名は、乳首でも気持ち良くなりたい?」
「主が好きなら……かな。僕は主の中で充分気持ち良くなれるから」
「そう……?」

 審神者の手が胸から離れる。桑名の頭の横に両手をつき、いよいよ体重を乗せて、自分の媚肉で桑名の玉茎を緩く包み、擦り付ける。

「んっ……♡ ん、はぁ……♡」

 真上から甘い声が降り注ぎ、桑名は彼女を見上げた。目を閉じて、感じ入りながらも腰を揺らしている。次第に彼女が陰核を押しつけて気持ち良くなっていることに気づくと、桑名は彼女の太ももに手を添えて、下から優しく腰を突き上げた。

「あぁ……っ♡」
「主も、気持ちいい? いつでも自分の好きなときに入れていいからね」
「ん、うん……♡ でも、まだ慣らして、ない」
「自分でしたい? 僕がいつもみたいにしてもいい?」
「まだ……待って」

 桑名江の眼前に突きつけられているのは、白濁に塗れた胸を突き出すようにしながら、蕩けた顔で桑名の欲望に自分の秘所を擦り付けている姿だ。どんな春画でもここまで扇情的な光景はないのではないかと思う程。さながら淫欲に堕ちろと囁く魔のような有り様を、彼女は自覚しているのだろうか。

「ん、……ん、あ、」
「主、ちょ、っと、」

 刺激の強い視界だが、目を閉じるなどという勿体ない真似ができるはずもない。桑名は目に焼き付けるように淫らな女体を見つめつつも、彼女がぬめりに任せて蜜壺に熱芯を向かえようとしていることに気づいて待ったをかけた。

「そんな、いきなりなんて」

 散々資料として見漁った作品の中で、幾人もの女性が口にした台詞を、まさか自分が言うことになるとは。そう思いながらも、まるで焦らすかのように蜜壺の入り口に桑名の先端を引っかけては腰を上げてしまう審神者にもどかしい思いが募っていく。
 突き上げたい。彼女の中に入って、その蜜壺で扱かれ、搾り取られたい。快感にしなる背、艶めかしい腰つき、絡みついてくる足を感じたい。甘えた声で名を呼ばれたい。――激しく求められたい。

「あ、はいり、そ……んんっ♡♡ あ♡♡♡」
「ぅ、っく……!」

 ずぷ、とめりこんだ亀頭が熱く濡れた肉に潜り込み、ぎゅっと抱きしめられる。桑名江は頭がくらくらする程の快感に歯を食いしばった。
 なるほど、焦らされると想定よりもずっと快楽を得やすいらしい。
 そう考える余裕もなく、ぬめりに任せて最後まで桑名の昂ぶりを迎え入れてしまった彼女の太ももと尻が下腹部に乗る。幸せを感じる重みだった。
 彼女の中へ入る度感じる充足感に、桑名は膝を立て、腰を突き上げた。

「んあんっ♡ やっ♡ くわな、だめっ♡♡♡」
「ごめんっ、もう、むり……! 腰、とまらん……っ♡ はぁ♡ 主♡♡ あるじっ♡♡♡」
「――~~っ♡♡♡♡♡」

 亀頭が入ったときに一回。腰を揺らして五回もしないうちにまた一回。
 絶頂の快感に抗わず、射精してもなお止まらない。桑名の力強いストロークに、審神者の中がきゅうきゅうと収縮する。大した愛撫もなかったというのに、中を擦るだけで達してしまった彼女の痴態に、また吐精の快感が桑名を貫いた。

「あっ♡ あやまんない、でっ♡ いい、から♡♡♡ くわなの、んっ♡ すきに、うごいて、ぇ♡♡」
「ふーっ♡ ふーっ♡♡♡ あるじ……っ♡♡ すきっ♡♡♡ だいすき、やっ♡♡♡♡♡」

 審神者の腰を両手で掴み、自分の腰に押しつける。自分もまた彼女に腰をぶつけながら、桑名は二度、三度と種を蒔いた。飽くことも知らず桑名を締め付け続ける蜜壺が満足するまで、律動が止まることはなかった。

 桑名があれだけ射精したというのに、先に限界が来たのは審神者の方だった。人の身であるとは言え、極めて霊的な存在である所の刀剣男士の精が尽きることはないのかもしれない。
 翌日もまた審神者の寝室に侍りに来た桑名江を見て、彼女は流石に精力絶倫が過ぎないかと震え上がった。審神者業とはどちらかと言えば頭を働かせることがメインだが、桑名江は刀剣男士だ。戦は勿論、レッスンも、畑もこなした上で夜も励んでいるとなると、いよいよ疑問を持たざるを得ない。

「あ、あんなに出したのに何で……? そういうものなの?」
「どうだろうね。南海太郎朝尊なら、データを持っている可能性はあるけれど……。僕以外の刀剣男士とそう言う話をするのは、妬いちゃうから。せめて聞くならこんのすけに聞いて欲しいな」
「……セックスで刀剣男士も過剰に元気になるとか……? いや、でもだったら流石にもっとおおっぴらに推奨されるよね……?」

 困惑する審神者に部屋へ招き入れてもらいながら、本当の射精回数を白状するのはまだ先だろうなと桑名は思った。

2025/11/27 UP

←Back | main | Next→

メッセージは文字まで、同一IPアドレスからの送信は一日回まで

年齢確認

このページには R18指定 相当の描写があります。
あなたは18歳以上で、成人済みですか?

はい(18歳以上・成人済み) いいえ