夢綴り
amor fati

ネタ帳と返信。乱文は仕様。ネタバレ全開。

or 管理画面へ

No.16

能力の失せた審神者の話

#とうらぶ
2015年 07月20日 書きかけのまま放置されていた断片。

 今日も本丸から覗く景色は長閑なものである。鳥や虫のさえずり、どこまでも遠くへ伸びる山々。雲の動く様などは眺めていればいつの間にやら日が暮れているほど。刻々と、しかし亀の歩みよりも遥かに悠然として、穏やかだ。
 いつの世も空は静かなものである。しかし、折角人の身を得たのであるから、人の声の伸びやかであることは決して疎ましいものではないことを、三日月宗近は良く心得ていた。

メモ