#Dグレ 2008年の拍手御礼小ネタ。連載設定です。 年末と年明け。 続きを読む「……あれ?祭壇に……蝋燭?」 「ああ、あれは待降祭が始まるから置いてあるのよ」 「……タイコウサイ?」 「イエズス・キリストが生まれたクリスマスを降誕祭って言うんさ。んで、クリスマスから四つ前の日曜日からそれぞれの日曜日に一つずつ蝋燭に灯を灯してクリスマスまで待つから、その期間のことを待降祭って言う」 「へええ……」 「そうなんだ。知らなかったや……」 「?知らなかったって……アルは英国人だろ?」 「僕はクリスチャンじゃないですから。ケーキを食べる日としか記憶してないですね」 「私が言うのも何だけどその覚え方激しくどうかと思う」 「あ、そういやクリスマスって正式には1月6日までなんだぜ」 「!?マジで!」 「マジマジ。王、或いは三人の学者がキリストの元へ行って祈ったのが1月6日だから」 「……知らなかった……」 「地域によっちゃ、クリスマスプレゼントは1月6日まで開けないって所もあるんさ」 「はぁー……ブックマンってすげえ。歩くお婆ちゃんの知恵袋みたいだ」 「いやいやいやいや!そんなレベルじゃなかったっしょ!?今の!軽くトリビアだって!!」 「トリビアって!今のトリビアにしたら全クリスチャンから袋叩きにされるさ!?」 「……ま、私は正月普通に祝うけど。あ、ユウ、お年玉ちょーだい」 「叩っ斬るぞ手前ェコラ」 「嘘嘘。大晦日一緒にジェリーさんに年越し蕎麦作ってもらって食べよう」 「……お前と?」 「うわぁ凄く嫌そうな顔」 「じゃぁ僕と食べましょうよ」 「アルと?」 「不満ですか?」 「いや、アルみたいな大食漢に横で蕎麦食べられるとこっちが落ち着かないから」 「そんな寂しい事言わないで下さいよ……」 「あ、そういやおせち料理ってジェリー作れるのかな。作れたらそれも食べよう」 「おせち料理?」 「元旦に食べるんだよ」 「へぇ……興味在りますね」 「モヤシに正月祝われるのも癪だな」 「僕は美味しいもの食べられればそれで良いです」 「んじゃ、今の内に箸の使い方教えないとな」 「教えてくれるんですか?」 「おう」 「有り難う御座います」 「ドウイタシマシテ。その代わりクリスマスプレゼントとお年玉を期待しているよ、アル」 「明けましておめでとう御座います。と言うことでお年玉!」 「ウザい」 「つれねー」 「フン」 「あ、お早う御座います」 「あーお早う、アル」 「二人で何してたさ?」 「お年玉せがんでた」 「つーか18にもなって同年代のヤツに年玉せがむお前もどうなんだ」 「私はほら、ピーターパンだし?多分」 「遂に頭がイカれたな」 「つーかピーターパンは男さ」 「五月蝿い。じゃぁネバーランドの住人とかその辺だ」 「投げやりさー」 「重要なのはスピリットだ」 「らしくない台詞ですね。酒でも入りました?」 「……そこの英国紳士!今からこのレディにたらふく貢ぐように。主におせち料理を。そしてお前は食うな」 「ええ!!!僕だってオセチ食べたいですよ!」 「ええいだまりゃ!男は女にかしずいてりゃいいんだ!」 「横暴さ」 「はいそこ!ラビも同罪」 「へいへい。……あ、リナリーお早うさー」 「あら、お早う」 「今からみんなで食堂に行っておせち食べるんさ。リナリーも如何?」 「それならご一緒しようかしら……あ、ミランダも誘ってくるわね」 「宜しくお願いします」 「ちょ!アルとラビは一切箸つけるな!」 「……いい加減にしないとお酒飲みますよ?」畳む 2023.4.16(Sun) 17:05:47 メモ
2008年の拍手御礼小ネタ。連載設定です。
年末と年明け。
「……あれ?祭壇に……蝋燭?」
「ああ、あれは待降祭が始まるから置いてあるのよ」
「……タイコウサイ?」
「イエズス・キリストが生まれたクリスマスを降誕祭って言うんさ。んで、クリスマスから四つ前の日曜日からそれぞれの日曜日に一つずつ蝋燭に灯を灯してクリスマスまで待つから、その期間のことを待降祭って言う」
「へええ……」
「そうなんだ。知らなかったや……」
「?知らなかったって……アルは英国人だろ?」
「僕はクリスチャンじゃないですから。ケーキを食べる日としか記憶してないですね」
「私が言うのも何だけどその覚え方激しくどうかと思う」
「あ、そういやクリスマスって正式には1月6日までなんだぜ」
「!?マジで!」
「マジマジ。王、或いは三人の学者がキリストの元へ行って祈ったのが1月6日だから」
「……知らなかった……」
「地域によっちゃ、クリスマスプレゼントは1月6日まで開けないって所もあるんさ」
「はぁー……ブックマンってすげえ。歩くお婆ちゃんの知恵袋みたいだ」
「いやいやいやいや!そんなレベルじゃなかったっしょ!?今の!軽くトリビアだって!!」
「トリビアって!今のトリビアにしたら全クリスチャンから袋叩きにされるさ!?」
「……ま、私は正月普通に祝うけど。あ、ユウ、お年玉ちょーだい」
「叩っ斬るぞ手前ェコラ」
「嘘嘘。大晦日一緒にジェリーさんに年越し蕎麦作ってもらって食べよう」
「……お前と?」
「うわぁ凄く嫌そうな顔」
「じゃぁ僕と食べましょうよ」
「アルと?」
「不満ですか?」
「いや、アルみたいな大食漢に横で蕎麦食べられるとこっちが落ち着かないから」
「そんな寂しい事言わないで下さいよ……」
「あ、そういやおせち料理ってジェリー作れるのかな。作れたらそれも食べよう」
「おせち料理?」
「元旦に食べるんだよ」
「へぇ……興味在りますね」
「モヤシに正月祝われるのも癪だな」
「僕は美味しいもの食べられればそれで良いです」
「んじゃ、今の内に箸の使い方教えないとな」
「教えてくれるんですか?」
「おう」
「有り難う御座います」
「ドウイタシマシテ。その代わりクリスマスプレゼントとお年玉を期待しているよ、アル」
「明けましておめでとう御座います。と言うことでお年玉!」
「ウザい」
「つれねー」
「フン」
「あ、お早う御座います」
「あーお早う、アル」
「二人で何してたさ?」
「お年玉せがんでた」
「つーか18にもなって同年代のヤツに年玉せがむお前もどうなんだ」
「私はほら、ピーターパンだし?多分」
「遂に頭がイカれたな」
「つーかピーターパンは男さ」
「五月蝿い。じゃぁネバーランドの住人とかその辺だ」
「投げやりさー」
「重要なのはスピリットだ」
「らしくない台詞ですね。酒でも入りました?」
「……そこの英国紳士!今からこのレディにたらふく貢ぐように。主におせち料理を。そしてお前は食うな」
「ええ!!!僕だってオセチ食べたいですよ!」
「ええいだまりゃ!男は女にかしずいてりゃいいんだ!」
「横暴さ」
「はいそこ!ラビも同罪」
「へいへい。……あ、リナリーお早うさー」
「あら、お早う」
「今からみんなで食堂に行っておせち食べるんさ。リナリーも如何?」
「それならご一緒しようかしら……あ、ミランダも誘ってくるわね」
「宜しくお願いします」
「ちょ!アルとラビは一切箸つけるな!」
「……いい加減にしないとお酒飲みますよ?」畳む